男性心理・男の心理・男の本音を徹底分析する恋愛心理学

男性心理学

本当の男の気持ちを知りたいあなたへ
バックナンバー

男性が弱くなった本当の理由 2005.04.18

「男性が弱くなった。」

こう嘆く女性からの意見をよく聞きます。

確かに女性側の言うとおりでしょう。現代の男性は弱くなっていると私も感じます。さらに言えば、現代の男性は自信を無くしていると感じています。

ではどうして男性は弱くなってしまったのでしょう。
その原因は、今の社会が独裁社会から民主社会に変化してきたことにあると考えています。

今の社会は民主社会です。私達は今の社会が民主社会であることを当然と考え、毎日の生活を普通に送っています。しかし、この民主社会という制度が日本で制定されたのは、まだわずか60年前のことなんですね。

かつての日本の社会は独裁社会でした。そしてその独裁社会が、信じられないことに日本では1000年以上の間続いていました。独裁社会では、国の統治者が非支配者の上に君臨し、権力で人を支配していました。そして、こうした社会の仕組みは人々の家庭の中にも浸透し、一家の主もまた、妻を含めた家族全員を支配していたのです。

こうした社会では、支配者は、『黙って言うことを聞きなさい』式の強制的な命令を非支配者に行っていました。家庭内では父親が権力を握り、母親が口答えすることを許しませんでした。男性が上位に立ち、女性が下位に甘んじるという家庭内の図式が当たり前にように成り立っていたのです。

第二次世界大戦後、日本の社会は、ようやく支配者対非支配者という独裁的上下関係の社会から平等な民主的関係の社会へ変化していきました。男女平等の理念が高まり、かつて男性がむりやり押しつけていた女性のイメージに縛られていた女性が、ようやく女性が女性として本当にやりたい生き方・本来の自由を求め始めたのです。

しかし、民主社会となり、人間は皆平等だという社会理念が確立されても、それが人々に浸透するのには時間がかかります。人々は、民主主義が単なる政治理念ではなく、私達のライフスタイルにまで浸透していることになかなか気づくことができないでいるのです。

人間の行動はすべて伝統によって築きあげられてきました。子どもは小さい時から、周囲を観察しながら多くのものを吸収していきます。子ども達は、家庭内で、父親が母親をどう扱うのか、母親が父親をどう扱うのか、そして両親が子供をどう扱うのか、しっかり観察しているのです。そして子ども達は大人になり家庭内で観察してきたことをそのまま無意識に行動に起こします。親から子へ、そして孫へ。家庭内の伝統はそうして受け継がれてきたのです。

民主社会になり、子どもから大人になった男性は困惑しました。なぜなら、子ども時代彼らは独裁社会の伝統を受け継いだ家庭を見てきたからです。父親が母親に命令し、母親はそれに黙って従う図式が当たり前だと考えていました。しかし、大人になって、女性と恋をし、結婚をしてみたら違うのです。今の女性は民主主義のもと平等と自由を主張し、そのような支配的な男性に黙って従うことに抵抗を感じるのです。

女性が男性と対等の権利を主張し、女性に対する男性の支配力は弱まっていきました。そして、彼らは男性として女性にどのように振る舞ってよいのかわからなくなってしまいました。なぜなら、従来の男性のあり方、男性としての振る舞い方が、もはや現在では何の役にも立たなくなってしまったからです。

弱い男性が増えました。自信のない男性が増えました。そうです、彼らは皆悩んでいるのです。悩んでいるのですが、どうしてよいか結論がだせないのです。なぜなら人は、自分が経験したことのないことを実行することが、なかなかできないからです。

良好な人間関係を育める社会には、男女の間にも、年上年下の間にも、そして大人と子どもの間にも上下関係というものは存在しません。今の時代の変化の流れは、多くの人に混乱をもたらしていますが、私はとても良い方向に向かっていると感じます。

今は転換期です。そしてこの転換期を乗り切ることが、今の私達には求められているのです。


(あとがき)

こんにちは。カウンセラーの武石晃一です。

今回は男性が弱くなった原因についてお話しました。では女性は強くなったのでしょうか。いいえ、女性はただ自由と平等を主張し、女性本来の生き方を送り始めただけです。むしろ、私は女性も弱くなっていると感じています。それは多くの母親とお話をする時に感じています。現在、多くの母親が今度は”子ども”に対して弱くなってしまったのです。

近年の学級崩壊。子どもの不登校。引きこもり。犯罪の低年齢化。
最近、こうした子どもの問題が多くなってしまったと感じないでしょうか。

こうした問題に対し、「昔みたいにもっと子どもを厳しく育てろ。」と意見を言う有識者もいるとは思いますが、私はそうは思いません。多くの母親がその有識者の言うように、親から受け継いだ伝統的な子育てを行っていたりするのです。しかし、そうした伝統的な子育てが、今の子どもには通用しなくなってしまったのです。

子どもはとても賢いです。子どもはしっかり今の社会を観察し、自分達がどのように行動すればよいか学んでいます。子ども達もしっかり民主社会を感じ取り、自分達にも自由と平等を主張する権利があることがわかっているのです。

女性が男性に対し、平等と自由を主張するように、今の子ども達も大人に対し、平等と自由を主張しています。もし大人が『黙って言う事を聞きなさい』式の伝統的な子育て方法を行っても、今の子どもはそれに黙って従う事はありません。もし、従わないことで親が子どもに罰を与えようものなら、子どもは「親がわたしを傷つける権利があるなら、わたしにも親を傷つける権利がある。」と考えてしまうのです。

民主社会への変化が、男女の恋愛、結婚だけでなく、子育ての問題にも大きな影響を与えていることに、私達は気がつく必要があると感じます。



次へ
ホームへ


 武石晃一が発信する他のウェブサイト
深刻な恋の悩み相談
 深刻な恋の悩み相談
 別れたくない方必見!
 恋愛・不倫・夫婦の悩みの真の原因と対処法

男性心理学
発行者 カウンセラー 武石晃一 (たけいしこういち)
● 著書のご紹介 ●
  『夫の恋を許せますか?もう一度、彼を信じたいあなたへ』
 『「いつか離婚したい」と考えているあなたへ』

 
『もう一度、彼とやり直したいあなたへ』
 
『夫の恋を許せますか?もう一度、彼を信じたいあなたへ(文庫)』

  copyright 2005 Koichi Takeishi.All rights reserved.

mariのいろえんぴつ