愛情のサイクルから浮気原因を分析する

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愛し合って結ばれた関係なのに、人はどうして浮気をするのでしょうか。

今回は「愛情のサイクル」という視点から、浮気の発生原因を説明します。

愛情のサイクル=愛情の激化、幻滅、円熟

「愛情のサイクル」は、愛情の激化、幻滅、円熟といった自然のサイクルに従って波打っていきます。

恋愛・結婚の初期段階では「ハネムーン期」といって何もかもがすべてバラ色で、相手のことが完璧に見えてしまいます。いわゆる「愛情の激化」です。

しかしハネムーン期は必ず終わりが訪れ、いつか相手に幻滅する時期がやってきます。マンネリ化したり、相手との関係がぎくしゃくしてくるのはまさにこの幻滅期にあたります。

この推移を理解していないと、いい時期が過ぎた後は永遠に不毛の時が続くと考えがちで、浮気に逃げ場を求めたり、引き込まれたりしやすくなります。

逆に、強烈な高揚感が薄れてしまったことを素直に受け入れ、さまざまなやり方工夫で、愛情のある関係を続けていくこともできます。

すると今度は、同じ愛情でも、「ドキドキ」から「やすらぎ」という感じになり、安定期とよばれる円熟した愛情関係に変わっていくのです。

こうした愛情のサイクルには様々な学説があります。

バリー・ディン&マイケル・グレンによる学説

心理学者のバリー・ディン&マイケル・グレンは、愛の第一段階は拡張と希望の時期、第二段階は縮小と背信の時期だと説いています。

この第二段階の縮小と背信の時期においては、どちらのパートナーも譲り合いの気持ちや柔軟性がなくなり、幼少期に身につけた行動・思考パターンに逆戻りするそうです。

互いに失望を感じ、それぞれの心の古傷が露呈してくるのもこの時期です。この心の古傷は後々の夫婦関係にも様々な形で影響していきますが、それでも夫婦が離れず、消耗せず、互いの欠点を受容した場合は、次の第三段階-妥協・和解・統合・安定の段階へ進みます。

ジョン・グレイによる学説

心理学博士のジョン・グレイは、愛情のサイクルを春夏秋冬という四季に例えて説明しています。

春は愛の季節の始まり。この時期は理想とする異性を見始め、熱い恋心が芽生え、そして望み通りに恋に落ちます。自分にとってその相手こそが赤い糸で結ばれた唯一無二のかけがえのない存在であると固く信じることができます。

夏は理想化が崩れ幻滅を感じだす時。この頃になるとあれほど理想的な存在であるかのように思われた相手を見る目が変わってきます。相手が自分が思っていたほど完璧な相手ではなかったことを認識するようになり、関係を良好に保っていくためには、それなりの努力をしていかなければならなくなります。ここへきて、私たちははじめてふたりの生活が常に幸福に満ちたものではなく、絶えず相手に対して愛情を感じていられるものではないということに気づきます。この時期には、私たちはパートナーが必要としていることを認識・理解し、その線に沿って自分のほうから何らかの形で働きかけなければいけません。と同時に、自分のほうからも相手に望みたいことは、きちんと相手に伝えるようにすることが大切となっていきます。

秋は収穫の時期。夏の間に念入りな手入れを加えた結果、私たちは自分の努力の成果を収穫することができます。そして私たちはより成熟した愛情の交換を経験できるようになります。お互いの欠点や失敗を認め、理解し合うことが可能となります。お互いに感情を素直にさらけ出し、感謝をしあえる時間です。

冬は抑圧していた心の古傷が露呈する時期。この時期、私たちは否定的な感情にとらわれ、それが相手との愛情関係にも大いにマイナス効果を与えてしまいます。心の奥深くに押し込まれていた苦痛に満ちた感情が、それを押えこんでいた蓋がはずれてしまった結果、一気に顔を出してくるのです。

浮気は幻滅期に訪れる

つまり、愛情のサイクルには様々な説がありますが、情熱が沈静化した後は、より確かな絆、深い絆を築くために必ず通らなければならない時期-幻滅期が待ち構えているのです。

そしてこの幻滅期に浮気問題が多発しています。

ちなみにカウンセリングを受けている私の経験から申し上げますと、日本で浮気・不倫問題を抱える多くの夫婦は、ジョン・グレイ氏の唱える春夏秋冬の夏の時期を乗り越えることなく、お互いに我慢に我慢を重ね、冬の時期に現れる心の古傷がなんらかの外的要因がきっかけで露出し爆発しています。つまり夏と冬の時期が同時発生しているのです。そして夫婦間で初めての大きな問題、すなわち浮気の問題が起こってしまっているのです。

こうした理由で、私は、日本人の浮気の心理原因を分析する際は、バリー・ディン&マイケル・グレンによる学説を重要視しています。つまり、浮気をする男性の根底にある心理は、幼少期に身につけた行動・思考パターン過去の心の古傷が大きく関係しているのです。