マザコン男の心理(3)/マザコンから脱却するために

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マザコンの男性はとても子どもっぽく、甘えん坊です。そのような男性に対して「かわいい」と感じる女性も多いと思います。ときおり頼りない一面も見せますが、それがまた彼らの魅力でもあります。

すべてのマザコン男がそのような一面だけなら、むしろ微笑ましいものです。しかし、問題となるのは、マザコン男の中でも、困った行動を起こすマザコン男の存在です。

夫婦問題のカウンセリングをしていますと、問題を起こした夫が、調べてみると実はマザコンであった割合が非常に多いことがわかります。夫が家事、育児を手伝わない、浮気をする、自分の母親の味方ばかりをするなどの不満が、多くの妻から寄せられているのです。

こうしたマザコン男が、夫婦という空間の中で多くの問題を起こす最大の原因は、実は彼らの心の奥で自分の母親を許せていない点にあります。彼らの心の中で は”母親は完璧であるべき”という固定観念が定着し、完璧に愛情を自分に注ぐことができなかった母親を心の底から許せていないのです。

赤ちゃんにとって、自分の親は全知全能の神。自分の要求を何でも満たしてくれる神様のような存在です。彼らは、赤ちゃん時代に植えつけられた思いを、そのまま大人になっても引きずっているように考えられます。

母親は完璧でなければならないという思いが定着していますので、マザコン男は母親の身代わりとなった妻にも、母親としての完璧さを要求します。

彼らは、「女は仕事をしないで家にいるべき」、「女は家事・料理は完璧にこなすべき」、「育児は母親の仕事」という考えを強引に妻に押しつけます。彼らが妻の家事、育児をまったく手伝わないケースが多いのは、実はこの「母親は完璧であるべき」という固定観念が彼らの中に定着してしまっていることが原因です。これでは、妻となった女性としてはたまりません。

それでは、こうしたマザコン男がマザコンから脱却できるにはどうしたらよいのでしょうか?

それは、彼らが自分の母親を許すことです。

夫婦トラブルを起こすマザコン男は、母親は完璧であるべきと思いこみ、子育ての中で自分に充分な愛情を注ぐことができなかった母親を許すことができません。そして無意識に母親=女性に怒りをためこんでいます。

しかし、ここで彼らには考え直す機会を作ることが大切だと思います。

本当に、完璧な母親など存在するのかと?
最初から子育てのプロフェッショナルな母親など存在するのかと?

はじめて子どもを授かった母親は、みな、育児について不安だらけです。不安だから、育児書を読み、わからないことを人に聞いたりするのです。しかし、それでも限界があるのです。

母親はわからないなりに、それでも一生懸命、子どもを愛そうとします。一生懸命、ミルクをあげ、おむつを替え、子どもを抱きしめてあげるのです。

時折、育児に失敗する事もあるでしょう。
でも、それは仕方がないのです。
最初から、子育てを完璧にこなせる母親などいないのですから。

母親は失敗し落ち込み、また失敗し傷つき、
それでも子どもを育て続けてきたのです。

もし、母親が子どもに充分な愛情を注ぐことができなかったとしても、それは、母親が子どもを愛そうとしなかったわけではありません。母親は、子供を愛したくても、愛する方法を知らなかっただけです。

人を許すことは、自分自身の大きな成長につながります。
そして、母親を許せた時、男はマザコンから真の大人へと脱却できるのです。