マザコン男の心理(2)/マザコン男の発生原因、特徴

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多くの方は、マザコンと聞けば、”男の子がお母さんにしがみついている”イメージを想像されるかもしれません。でも現実は”お母さんが男の子にしがみつく”ことによって、多くのマザコン男が存在しています。

小学生くらいまでの子どもは、学校から帰ってくると、お母さんが「今日、学校どうだった?」と話しかければ、子どもはうれしそうに学校での出来事を一から十まで話してくれるものです。しかし、中学生くらいになってくると、子ども(特に男の子)は親とは必要以上のことはあまりしゃべらなくなります。彼女とは電話で長話することはあっても、母親とはあまり話さなくなるのです。母親にとって寂しいことかもしれませんが、これが子どもの親離れの流れです。

しかし、そうした子どもの親離れの現実に直面した時、強烈に子育てに不安感を抱えてしまう母親がいます。それが寂しがり屋のお母さんです。

日本の社会が高度経済成長の波にのってから、多くの父親が一心不乱に仕事ひとすじに生きてきました。そうやって父親が家庭をかえりみず、ただやみくもに働いた結果、母親と子どもだけが家庭の中に取り残されてしまいました。近所のお付き合いも減り、少子化の波も重なった結果、孤独感が強い寂しがり屋のお母さんが急増してしまったように感じられます。

そうした母親は、子どもが親からどんどん離れていくことが心配でたまりません。子どもには立派に成長してほしいと願う反面、もし子どもが自分の元を離れてしまえば、自分はひとりになってしまうかもしれないという恐怖が拭い切れないのです。

結果として、子どもが年頃になっても、子どもに媚びを売り続け、過度に干渉してしまうようになります。子どもが自分から離れていってしまう不安感から、子どもが嫌がっているのに、子どもの部屋を掃除したり、子どもの部屋の手紙、日記を盗み見たりします。しまいには、子どもが二十歳を過ぎても、子どもがやりたい仕事に口を挟み、子どもの結婚相手にもいろいろと口出しをしてしまうことがあります。

母親がそういうことを続けていれば、子どもは反発するものです。しかし、母親は「あなたを心配しているから」「親として当然のこと」という言葉を使って子どもを黙らせてしまいます。またお金で子どもをいつまでも管理下に置くことも少なくありません。おこづかい、生活費、結婚資金、などを出し続けてあげることによって、子どもがいつまでも親元から離れさせないように無意識に操作してしまうのです。

そして、このように育った男の子がマザコンとなっていきます。

よくマザコン男というと、お母さんに常にべったりで、「ママの作った料理が一番だよ~ん^^」と猫なで声で甘える男を想像する方も多いと思いますが、そのようなマザコン男はむしろ少数です。

現在のマザコン男の大多数は、恋人や妻と一緒にいる時に、もし母親から電話がかかってきたら、逆にぶっきらぼうに対応します。男は周囲に自分がマザコンであることを知られることをとても恐れます。自分がマザコンだと知られてしまえば、異性から嫌われてしまうことをわかっているからです。だから自分がマザコンであることを悟られないように、わざと恋人や妻の前では、母親には冷たくあたる人が多いのです。

しかし、普段は妻の前で「母親なんて関係ない。」という態度を示しているマザコン男でも、母親からいざ命令があった場合、それに逆らうことはできません。

よく、母親の買い物を手伝ってあげる親孝行息子とマザコン男はどこが違うの?と質問を受けることもありますが、その違いは、男の子が「自分の意志でそれを 行っているか」「自分の意志ではなく母親の意志でそれを行っているか」で判断することができます。

マザコン男は、母親から支配されている男です。その関係は上下関係であり、対等な人間関係ではありません。母親に自分自身の人生をコントロールされている男なのです。

そうしたマザコン男の生き方はとても窮屈なもののように思われます。本来、人間は自分の意志で自分のやりたいように生きていいのです。しかし彼らにはその自由がありません。他人から支配される人生はその人にとっては地獄のようなものです。

マザコン男はいつも母親が自分の背中に乗っている感覚を持ち続けています。そして、それを振りほどきたいと望んでいても、それがなかなかできません。自分のやりたいように人生を送りたいと考えていても、その方法がわからず、ただもがき続けているのです。

自立したくても自立できない人生。
そうした人生を送るマザコン男の心の奥は、結構、傷ついているものかもしれません