なぜ、愛情ある夫婦がケンカしてしまうのか?

イメージ

なぜ、愛情関係にある仲の良い夫婦がケンカしてしまうのでしょうか?

この原因には、その人の幼少期から抱える心の古傷が大きく関連しているのです。パートナーが浮気をした場合に限らず、あなたに対して強硬な態度をとる本当の理由は、あなたに直接の原因があるわけではないのです。

 

心の古傷とはなにか

私たちはみな、過去の心の古傷という未解決で不安定な感情を胸の奥深くに秘めながら日常生活を送っています。

この心の古傷とは、幼少期に経験したと思われるマイナスの感情です。

例えば、両親が過放任で、かまってもらえなかった子どもは常に不安や愛情不足というマイナスの感情をいだきます。

両親から肉体的、精神的な虐待を受けた子どもは、常に恐怖、人間不信、屈辱というマイナスの感情をいだきます。

こうしたマイナスの感情は大人になって自然に消えるものではありません。

無意識ですが、ずっと心の奥にしまいこみ、感じないようにしているのです。

その感情はどんなに不健全であっても、なかなか手放せないものです。なぜなら、それは一番よく知る自分、なじんだ自分、安心できる自分だからです。

 

なぜ、愛情関係にあるふたりがケンカしてしまうのか?

それは、幼少期からのマイナスの感情が、誰かから本当に愛されるようになるのを待って表面に顔を出してくることもあるからです。

男女の愛情関係には、なかなか頭では理解できないことがあります。それは、すべてがうまくいき、強い愛情で結ばれているとわかっていても、突然、パートナーが遠い存在に感じられたり、ひねくれて反抗的な反応をとってしまったりする場合もあるということです。

それは、相手の愛情を信じ受け入れなければならないような場面に直面した時や、人生を左右する出来事に遭遇した時に、突然よみがえってきます。

むしろ、恋愛の付き合い始めの頃は、私たちはケンカすることは滅多にありません。過去の古傷が湧き起ってくるまでには、かなりの時間がかかります。それは付き合いの期間によって5年後だったり、10年後だったりするのです。

もしあなたのパートナーが過去に抑圧してきた恐怖や怒り、寂しさ、悲しさ、疎外感、孤立感といったマイナスの感情を表面に押し出してしまったら、パートナーは目の前のあなたによって、そうした気持ちにさせられていると感じてしまうでしょう。過去の苦痛が現在に投影されてしまうのです。

そして、相手の心が信じられなくなって憤りをつのらせ、要求したいことがたくさん出てきて、ついには怒りを爆発させてしまったりするのです。

ですが、こうした抑圧していたマイナスの感情は、その人の心を解放して癒すために沸き起こってくるものです。この感情こそ、過去に自分が表現できずに密かに心の中にしまっておいたものなのです。

マイナスの感情は、ようやく表面に出てきても安全だと感じられるようになった時に、突然、私たちの意識の中にせきを切ってあふれ出てきます。

つまり、愛情という感情が、それまで胸の奥深くに凍結させてあった抑圧したマイナスの感情を溶かし、表面に引っ張り出したのです。

 

あなたは人一倍、愛情あふれる人間かもしれない

深い愛情関係は私たちに充分な安心感を与えてくれ、心を開放してそれまで抑えてきた感情に気づかせてくれるものです。

あなたは人一倍、愛情あふれる人間かもしれません。

だからパートナーはあなたになら抑圧してきた心を開放できると感じたかもしれません。

パートナーがあなたに対して強硬な態度をとる本当の原因は、あなたにあるのではなく、相手の過去の経験からくる心の古傷にあるのだということを理解していければ、あなたはパートナーに対して、より理解ある接し方をしてあげられるようになるでしょう。

武石晃一