男性心理学

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本当の男の気持ちを知りたいあなたへ

男性の心理を分析する恋愛心理学のページです。浮気、不倫を繰り返す男、マザコン男、嘘をつく男、怒る男の深層心理を解説します。

浮気、不倫の心理

すべての男性が浮気をするわけではない

浮気を繰り返す男、二股三股男の心理

浮気、不倫を引き起こす根本原因

男が浮気をする時・・仕事の不満、妊娠出産

マザコン男の心理

男はみんなマザコン?

マザコン男の発生原因、特徴

マザコンから脱却するために

嘘つき男の心理

男性がウソをつく時

極端にうそをつく男の心理

怒りの心理

男性が怒る心理

怒りっぽい男性の心理

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浮気、不倫の心理(1)/すべての男性が浮気をするわけではない

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男は浮気するものとは真実か

私はさまざまな夫婦間の相談をお受けしておりますが、その中でも一番多いと感じるのが浮気不倫にまつわる相談です。

夫に浮気をされてしまった妻からのご相談、 また逆に家庭があるのに浮気をしてしまった方からのご相談は全相談件数の半数以上を占め、この問題の深刻さを強く感じています。

夫の浮気が発覚した直後の妻のショックは大変大きいものです。極度の絶望感から、「一度無くした愛情は二度と戻らない」、「いったん失った信頼は決して回復しない」と思いこんでしまう方も少なくありません。

そうした妻の方に対して、私はお話をじっくり聞きながら、まず次のようなお話をするようにしています。

ひとつは、全ての男性が浮気をするわけではないということ。
ふたつめは、浮気をする男性にも2種類のタイプがあるということです。

すべての男性が浮気・不倫をするわけではない

まず、すべての男性が浮気・不倫をするわけではありません。

人間には道徳心というものがあります。お金が欲しくてたまらない人の全てがコンビニ強盗をするわけではないように、例えすべての男性が頭の中で浮気・不倫に対するロマンスのような憧れがあったとしても、それだけで男性のすべてが浮気・不倫という行動に移すというわけではありません。心で思っていることと実際に行動に移すことは違うのです。

浮気・不倫が良くないことであることは、ほとんどの男性が知っています。そしてそれをすることにより、妻を裏切り、両親、友人、社会から背を向けられ、最終的に自分自身をも傷つけてしまう可能性があることもわかっているのです。
それにもかかわらず、浮気・不倫をしてしまう背景には、なにか彼らに特別な理由があるのではないかと考えてみることも大切でしょう。

浮気・不倫をする男性は2種類のタイプに分けられる

また、浮気・不倫をしてしまう男性には大きく分けて2種類のタイプがあります。

ひとつは、刺激を求め、浮気を繰り返してしまうタイプ。
そしてふたつめは、通常の精神状態では浮気をすることはないが、何らかの原因で浮気に走ってしまうタイプです。

大切なことは、愛する男性が自分を裏切ってしまった場合、その男性が上のどちらのタイプであるか、見極めていくことではないかと思います。

私の相談経験から申し上げますと、浮気・不倫をする男性のタイプの大部分は後者です。浮気・不倫をする男性でも、刺激を求め、浮気をすることを平気だと考える2股3股タイプはむしろ少数です。

ふだんは浮気をしないのに何かのきっかけで浮気をしてしまう人

ふだんは思いやりにあふれ、とくに問題のない男性が浮気してしまった場合、彼らに共通しているのは、浮気に対する罪悪感があり、妻には本当に申し訳なかったと思っているところです。

しかし、女性の側からすれば、受けた痛手はあまりにも大きく、よけい不信感を募らせてしまうこともあるでしょう。

「そんなに謝るならなぜ浮気したの?」「本音を言ってないんじゃないの?」と。

ふだんは浮気をしないのに何かのきっかけで浮気不倫をしてしまう人は、本人も無意識でなぜ浮気をしてしまったのかよくわかっていないケースが多いのです。

浮気に走らせた原因、それは男性のもつ心の弱さが大きく関係しているのです。

浮気、不倫の心理(2)/浮気を繰り返す男、二股三股男の心理

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浮気を繰り返す男、二股三股男の複雑な行動心理を分析する

浮気を繰り返す男、二股三股男にもさまざまな行動パターンがみられます。

結婚して数年が経ったある日、夫に結婚以前から付き合っている別の女性が存在したケース。家庭では問題の無い男性ではあったが、複数の女性と交際していたことが発覚したケース。浮気がばれ、「もうしない」と妻に謝るにも関わらず、また浮気を繰り返してしまうケース。浮気についてまったく罪悪感がなく、妻を暴力で支配し逆らえないようにしてしまうケース。

このように浮気を繰り返す男性にもいろいろな行動パターンが見られますが、その原因を深く追求していきますと、ある共通点が見えてきます。

浮気を繰り返す男性の複雑な家庭環境と相反する心理

まず、浮気に罪悪感をもたず、何度も浮気をする男、二股三股を当たり前と考える男性の多くが、幼少時代からの家庭環境に何か複雑な事情があったりします。(父親が浮気をしていた、両親が離婚をした、父親が小さい時に亡くなったなど。)

そして調べてみると、彼らの心の奥には2つの相反する感情が存在しています。

ひとつが、彼らは人一倍愛情に飢えており、『見捨てられたくない』という感情が非常に強いということ。
ふたつめは、愛情に飢えているにも関わらず、自分を欠陥品だと思い、『いつかは愛する人に捨てられる』という不安が非常に強いということです。

『見捨てられたくない』という感情を強くもっている男性は、孤独になることに強い恐怖心を抱いており、浮気・不倫をしてもパートナーと別れることは考えていません。そのため、妻から絶縁状をつきつけられると、泣いてすがることも少なくありません。

『いつかは愛する人に捨てられる』という不安が強い男性は、愛する人と心から愛を育むことができません。『自分の本当の姿を知られてしまえば、愛する人は自分から去ってしまうだろう』という思いこみが、彼らの心のバリアを強化し、自分の全てをさらけだすことに臆病になってしまうのです。

幼少期から親に愛されていると実感できないで育った子どもは、愛情に対する飢餓感を強く抱いたまま成長します。そして愛されなかった自分を責め、自分は愛される価値の無い人間だと思いこんでしまうのです。

浮気を繰り返す男性の表の言葉と本音

誰かと結婚しても、このような男性は心の安定を得る事ができないでいます。なぜなら、愛するパートナーを得たとしても、いつかは見捨てられるという恐怖心が拭い切れないからです。

そして保証のために、最終的に別の女性にも手をかけてしまうのです。二股三股かけておけば、誰かひとりに見捨てられたとしても自分が一人になることはないからです。一人より二人、二人より三人のほうが、自分の心を安定させるものと思いこんでいるのです。

彼らはよく愛するパートナーにこのようなことを言います。

『君のことは愛してる。でも彼女のことも愛してる。』と。

しかし、この言葉の真実はこうなります。

『君から見捨てられたくない。でも彼女からも見捨てられたくない。』

 

浮気、不倫の心理(3)/浮気、不倫を引き起こす根本原因

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浮気・不倫をする男性の多くが心が不安定

実際の現場でみる浮気・不倫をしてしまった男性の多くが、イライラし、怒りっぽく、必要以上に仕事に没頭し、毎日お酒を飲みまくったり、暴飲暴食や無謀運転、または暇さえあればパチンコをしています。

手短な手段でストレスを解消しようとする男性

一般に、女性は悩みができると信頼できる人と悩みを共有しようとするのに対し、男性は悩みを一人で抱え込み、手短な手段で解決しようとする傾向にあります。

男性は『男は強くあるべき』と言われ育っているせいで、悩みができてもそれを人に話すことに強い抵抗を感じています。泣きじゃくったり、うじうじと悩むことが男らしくないと思いこんでいるのです。

仕事でミスをした。上司に怒られた。ゴルフでミスを連発した。株取引で大損した。
このような出来事が起こり、イライラしたりストレスがたまった時に、男性のほうがお酒を飲んだり、スポーツで発散したり、ギャンブルやパチンコに繰り出すことが女性より多いのはそのためです。

こうしたストレスに対する対処法は、確かに軽いストレスの時には効果はあります。しかし、こうしたストレス以上の苦しみが襲ってきた場合にはどうなるでしょうか。

居場所を見失い、心の傷を負った男性のとる行動=浮気・不倫

ストレス以上の苦しみとは、心の傷です。

心の傷とは、自分の居場所を失い、愛を失ったと感じた時に引き起こされるものです。

私達は皆、自分の居場所というものを必要としています。それが家庭であったり、仕事場であったり、また趣味の仲間のサークルであったりもするでしょう。ただひとつ言えることは、人間は自分の居場所を見失った時、心が不安定になってしまうということです。

私達は、自分の居場所に帰った時、迎え入れてくれる人や、自分を必要としている人がいれば、人生の意味と目的を感じることができます。私達が最高の幸せを 感じるのは、自分を大切な存在だと思ってくれる人や、自分の弱さまで受けいれてくれる人や、自分の成功を喜んでくれる人がいるときなのです。

男性はストレスがたまった時に、手短な手段で問題を解決しようとしますが、心に傷を負った場合でも同じような手段で解決できると考えてしまう傾向があります。つまり、男性は、居場所を無くし、愛を失ったと感じた時でも、アルコールやパチンコ、スポーツ、仕事に没頭することで解決できると考えてしまうのです。

しかし、いくらお酒を飲んでも、心の傷は癒すことはできません。仕事に没頭しても、その間は心の痛みを忘れることができても、問題の根本的な解決になることはありません。

悩み苦しみ、手短な手段で問題を解決しようとし、そして心の傷を癒すことができない時、最終的に、男性は『愛を失ったことが問題なら、また愛を見つければ問題が解決する』と短絡的に考えてしまいます。そして、その結果が浮気、不倫となります。

心の傷はひとりでは癒せない

残念ながら、浮気・不倫をしてしまう人の多くが、心の傷を癒す方法を知らない人、またはできない人です。

心の傷を癒すためには、私達はまず救いを求めなければなりません。痛みを隠したり、忘れようとしないで、苦しみを理解してくれる人と会ったり、話し合ったりする必要があります。

次に、救いが見つかれば、今度は十分に悲観にくれなければなりません。泣きたい時は思いきり泣いてもいいのです。悲しみにどっぷりとつかっても良いのです。

男性は女性以上に、こうした心の癒しのステップを理解することができておりません。しかし、愛を失った時にブルーになったり落ち込んだりしてしまうのは、実は男女とも一緒であることに、私達は気づく必要があると感じます。

浮気、不倫の心理(4)/男が浮気をする時・・仕事の不満、妊娠出産

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ふだん浮気をしないのに何かのきっかけで浮気をしてしまう人

いままで仲が良かった夫婦でも、浮気不倫問題を呼びこんでしまうことがあります。

多くの方は、こうした時、問題の原因が夫婦間のコミュニケーションにあると考えがちです。また、裏切られた側の妻はショックで自己が喪失し、自分には夫から愛されるだけの価値がなくなってしまったのではないかと悩んでしまいます。

しかし、浮気をしてしまった男性の本当の心理はもっと別のところにあることが少なくありません。

浮気不倫当時の状況に重大な出来事がなかったか

こうした男性の心理を探る際に有効な方法があります。その方法とは、浮気不倫当時の状況を振りかえり、その時、彼らにとって人生における重大な出来事がなかったかどうか調べてみることです。

浮気不倫の原因を追求していきますと、多くの男性が浮気不倫を引き起こす引き金となるような、重大な出来事に遭遇しています。

その出来事の代表例とは『仕事を辞めたくなった時』と『妻の妊娠・出産時』です。

仕事を辞めたくなった時

男性は『仕事を辞めたくなった時』に大きく心が不安定になることが少なくありません。それは多くの男性が自分の価値観を仕事上の評価、地位と結びつけて考える傾向があるためです。

浮気をする多くの男性が、仕事がハードであるにもかかわらず正当に評価されていないことに不満を抱えていたり、愚痴を言える同僚が周囲にいないことで職場で孤立しています。

妻の妊娠・出産時

また『妻の妊娠・出産時』に、浮気・不倫をしてしまう男性も大変多いのが現実です。
どうして女性にとって最も側にいてサポートして欲しい時に、男性は浮気に走ってしまうのでしょうか。

こうした時期に浮気に走る男性は、マザコンタイプ、亭主関白タイプ、目立ちたがり屋タイプであることが特長で、夫婦関係が妻と夫の関係というよりも母親と子どもの関係に近いことが挙げられます。

これらの男性は家庭内で常に主役の地位にいることを望んでいます。しかし、本当の子どもが生まれてしまうと、家庭内は子どもが主役になるものです。

本来は父親になるべき男性がその役割を認識することができない時、彼らは家庭内で一気に脇役に追いやられることで、家庭の中に自分の居場所が無くなってしまうと感じてしまいます。

居場所がなくなったと感じる男たち

一般に男性は、自分の居場所を職場と家庭の両方に求めることが多く、この2つの居場所がバランスよく安定している時に、男性は心が安定します。

男性が浮気に走る現象は、上記の『仕事を辞めたくなった時』と『妻の妊娠・出産時』がセットになった時にひんぱんに発生しています。

男性は仕事場と家庭という居場所を両方失ったと感じた時に、別の場所に居場所を求めようとしてしまうのです。

こうした悲劇を避けるためには、常日頃から妻は夫の心の問題を引き起こす可能性のある出来事に充分な注意を払っておくことが大切でしょう。

そして、実際に浮気不倫を引き起こしてしまった場合でも、浮気の引き金となった重大な出来事を特定できれば、浮気の再発の防止に大きく役立てることも可能となります。

マザコン男の心理(1)/男はみんなマザコン?

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はたして男はみんなマザコンなのでしょうか?

今回は、その疑問にはっきりお答えしてみたいと思います。

よく「男はみなマザコンだ。」と言う人がいますが、その答えは正しくもあり、間違いでもあるでしょう。

確かに、最初、男はみんなマザコンのようなものです。産まれたばかりの男の子は、お母さんがいなければ何もできないのですから。物事の判断は何でもお母さんが決めざるを得ないものです。

しかし、男は子どもから大人へと成長するにつれて、マザコンでなくなる男と、マザコンのままでいる男に分かれていくのが現実です。

産まれたばかりの赤ちゃんはお母さんがいなければ生きることができません。そのため赤ちゃんは、泣けばおっぱいを与えられ、泣けばおむつを替えてもらえます。赤ちゃんは、お母さんは自分の手足だと考えているのです。赤ちゃんは、自分と他人の区別ができず、自分とお母さんは一体化しているものと考えていま す。

しかし、大きくなるにつれて、お母さんが赤ちゃんの手足になることはなくなっていきます。お母さんから「これからはトイレに行く時はひとりでいきなさい。」「着替えはひとりでやりなさい。」と言われることで、初めて子どもはお母さんは自分の手足ではなく、別の存在であると気づきはじめます。自分と他人は違うのだという意識が芽生えてくるのです。最初は一体化していた母子の分離化のはじまりです。

そして思春期になると、子どもは、親がいなくても、ひとりで生きたいと感じていきます。それが自立心の芽生えです。最終的に子どもは、お母さんから離れ、ひとりの大人として自分だけの人生の旅立ちが始まるのです。

しかし、多くの家庭で、そうした健全な自立ができない男の子がいます。その多くが過保護・過干渉に育てられた男の子です。

マザコン男は大人として精神的に自立ができない男でもあります。

通常、人間は15才を過ぎればほとんどのことは自分でできるようになるのですが、お母さんの中には、子どもが15才を過ぎても、いつまでも自分の子どもを子供扱いしてしまうことがあります。

母親が子どものために何でもやってあげることにより、彼らは自分自身の意志決定の機会を奪われ、自我や自立心の成長を妨げられます。そして彼らは、大人になっても、他人の意志決定無しでは不安で生きてはいけなくなります。

また、マザコン男は、とても甘えん坊です。

誤解している方が多いと思いますが、マザコン男は、母親から充分な愛を注がれた人達ではありません。彼らは母親からの愛情が足りなかった人たちです。

過保護・過干渉とは「私はあなたを信頼していません」という意味だとお気づきになられれば、それが良くないことだとおわかりになられるかもしれません。

子どもが親から愛されたいと思うのは人間誰もが持つ強い要求です。それが幼少期から充分に満たされなかった子どもは、いつまでも無意識に母親の本当の愛情を追い求めてしまうのです。

だからマザコン男は、いつまでも母親にしがみつこうとします。充分に愛されるまで、いつまでも母親のそばを離れようとしません。そしてそれができないとあきらめ始めた時、今度は、恋人・妻に母親の身代わりを求めるようになるのです。

母親から健全な愛を注がれなかった子どもは、無意識に満たされなかった母親の愛情を追い求めます。それに気がつかない限り、これらの人々は40歳になっても50歳になっても、マザコン男のままであることが多いのです。

しかし、自分自身の思い残しに気がついた男は、いずれ自分の力でマザコン男から本当の大人の男へと脱却していくことは可能なのです。

マザコン男の心理(2)/マザコン男の発生原因、特徴

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多くの方は、マザコンと聞けば、”男の子がお母さんにしがみついている”イメージを想像されるかもしれません。でも現実は”お母さんが男の子にしがみつく”ことによって、多くのマザコン男が存在しています。

小学生くらいまでの子どもは、学校から帰ってくると、お母さんが「今日、学校どうだった?」と話しかければ、子どもはうれしそうに学校での出来事を一から十まで話してくれるものです。しかし、中学生くらいになってくると、子ども(特に男の子)は親とは必要以上のことはあまりしゃべらなくなります。彼女とは電話で長話することはあっても、母親とはあまり話さなくなるのです。母親にとって寂しいことかもしれませんが、これが子どもの親離れの流れです。

しかし、そうした子どもの親離れの現実に直面した時、強烈に子育てに不安感を抱えてしまう母親がいます。それが寂しがり屋のお母さんです。

日本の社会が高度経済成長の波にのってから、多くの父親が一心不乱に仕事ひとすじに生きてきました。そうやって父親が家庭をかえりみず、ただやみくもに働いた結果、母親と子どもだけが家庭の中に取り残されてしまいました。近所のお付き合いも減り、少子化の波も重なった結果、孤独感が強い寂しがり屋のお母さんが急増してしまったように感じられます。

そうした母親は、子どもが親からどんどん離れていくことが心配でたまりません。子どもには立派に成長してほしいと願う反面、もし子どもが自分の元を離れてしまえば、自分はひとりになってしまうかもしれないという恐怖が拭い切れないのです。

結果として、子どもが年頃になっても、子どもに媚びを売り続け、過度に干渉してしまうようになります。子どもが自分から離れていってしまう不安感から、子どもが嫌がっているのに、子どもの部屋を掃除したり、子どもの部屋の手紙、日記を盗み見たりします。しまいには、子どもが二十歳を過ぎても、子どもがやりたい仕事に口を挟み、子どもの結婚相手にもいろいろと口出しをしてしまうことがあります。

母親がそういうことを続けていれば、子どもは反発するものです。しかし、母親は「あなたを心配しているから」「親として当然のこと」という言葉を使って子どもを黙らせてしまいます。またお金で子どもをいつまでも管理下に置くことも少なくありません。おこづかい、生活費、結婚資金、などを出し続けてあげることによって、子どもがいつまでも親元から離れさせないように無意識に操作してしまうのです。

そして、このように育った男の子がマザコンとなっていきます。

よくマザコン男というと、お母さんに常にべったりで、「ママの作った料理が一番だよ~ん^^」と猫なで声で甘える男を想像する方も多いと思いますが、そのようなマザコン男はむしろ少数です。

現在のマザコン男の大多数は、恋人や妻と一緒にいる時に、もし母親から電話がかかってきたら、逆にぶっきらぼうに対応します。男は周囲に自分がマザコンであることを知られることをとても恐れます。自分がマザコンだと知られてしまえば、異性から嫌われてしまうことをわかっているからです。だから自分がマザコンであることを悟られないように、わざと恋人や妻の前では、母親には冷たくあたる人が多いのです。

しかし、普段は妻の前で「母親なんて関係ない。」という態度を示しているマザコン男でも、母親からいざ命令があった場合、それに逆らうことはできません。

よく、母親の買い物を手伝ってあげる親孝行息子とマザコン男はどこが違うの?と質問を受けることもありますが、その違いは、男の子が「自分の意志でそれを 行っているか」「自分の意志ではなく母親の意志でそれを行っているか」で判断することができます。

マザコン男は、母親から支配されている男です。その関係は上下関係であり、対等な人間関係ではありません。母親に自分自身の人生をコントロールされている男なのです。

そうしたマザコン男の生き方はとても窮屈なもののように思われます。本来、人間は自分の意志で自分のやりたいように生きていいのです。しかし彼らにはその自由がありません。他人から支配される人生はその人にとっては地獄のようなものです。

マザコン男はいつも母親が自分の背中に乗っている感覚を持ち続けています。そして、それを振りほどきたいと望んでいても、それがなかなかできません。自分のやりたいように人生を送りたいと考えていても、その方法がわからず、ただもがき続けているのです。

自立したくても自立できない人生。
そうした人生を送るマザコン男の心の奥は、結構、傷ついているものかもしれません