嘘つき男の心理(1)/男性がウソをつく時

夫が浮気をした時、浮気をした夫の多くはそれを妻に隠そうとするものです。明らかにバレバレであったとしても、見え見えの嘘をつき、その場を誤魔化そうとします。

では、どうして夫は、このような嘘をついたのでしょう。
ここで、今回は人間の嘘について考えてみたいと思います。

人間の嘘には3種類あります。
私はその嘘をそれぞれ、『悪意』、『自衛』、『気遣い』と呼んでいます。

ひとつめの『悪意』の嘘とは、相手を陥れるためにつく嘘です。相手をだましてやろう、苦しめてやろうという意志で、嘘をつくことを言います。代表的なのが詐欺師のつく嘘です。

ふたつめの『自衛』の嘘とは、自分を守るためにつく嘘です。子どもが家でボール遊びをしていて、うっかり大事な花瓶を割ってしまった後、苦し紛れに「ボクじゃないよ。猫が割ったんだよ。」と親に言い訳するような嘘を言います。

みっつめの『気遣い』の嘘とは、相手を守るためにつく嘘です。友達が髪をカットして髪型を変えた時、それが例え似合っていなかったとしても、「かわいい!似合ってるね!」と誉めてあげるような嘘を言います。

男性が嘘をついた時は、まず、その嘘が前述の3種類のどの嘘であったのかどうかに注目してみることが大切です。

みっつめに紹介した『気遣い』の嘘は、男性よりもむしろ女性が使います。良好な人間関係を重視し、言葉と言葉によってお互いの親睦を深めようとする女性ならではの良質な嘘であると言えるかもしれません。

それに対して男性は女性ほど会話上手ではなく、女性と比べて、嘘のつき方もシンプルで、女性からはバレやすい傾向にあります。

嘘は誤解を招きやすく、それが例え『気遣い』の嘘であっても、相手を傷つけてしまうこともあります。嘘をついた本人が相手を傷つける気持ちがなくても、相手がその人の嘘を『悪意』の嘘であると感じてしまった時です。そしてその誤解が男女間でふたりの信頼を損ない、多くのトラブルに発展しているのです。

でも本当に大切なことは、嘘をついた事実ではなく、その人の嘘の目的を考えてみることでしょう。もちろん嘘をつくことは良いことではないかもしれません。 ただ、その人が嘘をついた時でも、その嘘が『自衛』の嘘であった場合は、ただ自分を守ろうとしただけであり、相手を陥れようとは考えていなかったのかもし れません。

あなた自身に「嘘をつかれた自分が許せない」という気持ちが隠されていて、相手のウソが許せない場合もあります。

浮気・不倫の時のような重大なウソをつかれるのは、とてもショックなことです。いくら相手にあなたを傷つけるつもりはなくても、そう簡単に許すことはできないでしょう。

それでも、その人が嘘をついてしまったことを責め続けるのではなく、その嘘をついてしまった背景について、ふたりで話し合ってみることが大切ではないかと思います。

でなければ、彼が重大な過ちを犯したことではなく、嘘をついたことに対してだけにふたりの注目が集まり、いつまでたっても問題の真の本質にたどり着くことがありませんので。

嘘つき男の心理(2)/極端にうそをつく男の心理

婚活や出会い系サイト絡みの悩みのカウンセリングをしていますと、トラブルの発端が相手の嘘から始まったケースが非常に多い事がわかります。男性が自分自身の年齢、身分、学歴などを偽ってしまうケースです。

こうした男性も最初についた嘘を正直に白状すれば、多くの女性は許してあげるものです。しかし、困った事にその後も、その男性の嘘が次から次へと明らかに なってしまうことがあります。結局、女性側が騙され続けたことに頭に来て、その関係も終わってしまうのです。

ここで今回は、うそをつく男性の中でも特にうそが多い、『うそつき男』の心理について考えてみたいと思います。

男性は女性と比べて、嘘のつき方にある特徴が見られます。それは『自分をよく見せる嘘』をつくことです。

男性は小さい時から『男の子なんだから泣いちゃダメ』と自分の弱さを見せないように育てられるため、無意識に自分の弱さ、欠点、過ちを悟られないように、あえて自分を良く見せる嘘をついてしまう傾向があります。

その中でも特に嘘をつきまくる、いわゆる『うそつき男』の心理の裏側には、強烈な劣等感、自分に対する自信のなさが見え隠れしています。

実際は45才なのに年令を35才だと偽る男性は、45才の自分に対する強烈な劣等感を持っています。『今の45才の俺を好きになってくれる人はいない』という自信の無さが、年令偽りという嘘に発展してしまうのです。

こうした背景には彼らの幼少期から過ごした家庭環境に問題があることが多くみられます。

両親がアルコール依存、浮気、離婚など、さまざまな秘密の多い家庭に育ち、なにからなにまで「他の人に言うな」と口止めされていた場合や、何をするにも親から怒られ続け「お前はダメなやつだ」と言われ続けた場合です。

そうした家庭に育つと、子どもは「自分はみんなとは違っている」「自分はダメなやつだ」という固定観念を定着させたまま成長してしまうものです。そしてダメな(正確にはダメだと思っている)自分を隠すために、嘘という手段で自分の自我を保とうとしてしまうのです。

しかし、こうして嘘をつき続けることがはたして彼らにとって本当に良いこととなるのでしょうか。

自分を良く見せる嘘をついてしまうと、その嘘を守るために、また嘘で嘘を塗り固めていかないとならなくなります。職業をごまかし、年収をごまかし、次第に嘘をつかなくてもいい嘘までつき続けなければならなくなります。ただ単に、自分をよく見せよう、自分を守ろうとした嘘が、ますます自分を苦しめ、窮地に追いやってしまうのです。

残念ながら、人は嘘をつき続け、架空の自分を演じていたとしても、いつまでも自分自身の誇り、自信というものは芽生えてこないものです。そうした男性は自分をよく見せる嘘をつき続けることで、ますます自分に対する自信を失っていきます。

嘘を巧みに使うようになった人間は、確かに嘘がバレない間は周囲から否定されることはないかもしれません。しかし、周囲が否定しなくても、嘘は、自分で自分を否定し続けることになることに彼らには気がついて欲しいと切実に願います。